2007年12月8日(土)夜11時10分
JR大阪発 青春中央ドリーム号
生まれて初めての深夜バス。
いろんな人に聞きまくって検討した。
集まった意見は
・観光バス会社のバスは安いけど狭いものが多い。
・JRは比較的良い。
・4列とか3列シートがあって3列はゆったり。
・寝たモン勝ち
・ルートは余り休憩のないものを
その結果、「青春中央ドリーム号」を選びました。
ネットで買うと少し安くなる事も発見。
数日後
前日とにかく起きまくって寝られる体勢を整えていよいよ乗車!
i-riverを片手にレポートしながら車に入る。
が、一歩入ると物音1つ立てたれないような雰囲気。
録音状態ではあるが、無言。
4列シートの窓側、前から5列目。
すでにカーテンはかけられていて中は静か。
意外と空席がある。
にもかかわらず僕の隣には女性客。
なぜこんな席の埋め方をするのか。
とりあえず席に座る。
荷物はカバン1つだからそのまま持ってきた。
ダウンジャケットを脱ぎヒザの上へ。
さて、どうしようか。
録音は諦めてi-riverで802を聴く。
運転手のアナウンスが入り出発!
ルートは1時半くらいに岐阜県の養老サービスエリアで一度の休憩をとるだけ。
アドバイスどおり。
となりの女性はかなりバス慣れをしているようで飲み物を座席前のポケットに入れ
リクライニングを倒してi-Podを耳にセット。
手提げの小さな紙袋からはタオルケットが出てきた。
やっぱ寒いのか?
何も持ってきていない事に焦る。
それを悟られないようにしながら同じようにペットボトルをポケットにねじ込み、
リクライニングを倒しダウンジャケットを、さも
「俺は荷物を増やすのがイヤやから最初からこうやって寒さ対策しようと思ってたぜ」
的な顔でタオルケット代わりに首下まで引き上げた。
しばらくして気が付いた。
エンジンだと思っていた音が実はオッサンのいびきだったということに。
場所は分からないが僕の4,5列ほど後ろっぽい。
ここでこの大きさなら近所の人はたまらないだろう。
お気の毒さま。
となりの女性がi-Podを聴いているのを確認して小声で一言レポートを録音。
再びラジオに切り替えて目を閉じる。
ココから一気に深い眠りに落ちた。
運転手のアナウンスが入る
養老サービスエリアだ。
いつの間にかラジオはノイズに変わっている。
まったく疲れていない。
でもとりあえず外に出てみる。
寒い。
トイレに行き、みやげ物コーナーを見て回り、外で録音。
バスに戻ろうとすると
どれだ?
同じようなバスがいくつかあり、自分がどれに乗ってきたか分からない。
青春ドリーム号・・・
あった!
これだ、パンフ通りの外装!
「新宿行き」
完璧。
ところが、違った。
これがなんと1号車。
僕のは2号車。
焦る。
辺りを見回す。
バス、バス、バス、、、
ダメだ、多すぎる。
行き先をチェック
あった!
青春!ドリーム!
その時初めて知ったのだけどパンフで見たのは確かに1号車。
2階建てで下が荷物置き場。乗り口は真ん中。
ところが僕らの2号車は1号車より1周り小さく、
2階建てでもなく、明らかにパンフと別物だった。
大阪から乗るときには気づかなかった。
そして再び車内に。
前方のオジサンは隣が空席である事を利用してヒドイ寝相だ。
出発。
走り出してまた変化に気づいた。
さっきまで空席だった僕の前の席にオバサン侵略。
リクライニングで攻めてくる。
むぅ・・・
意外とバスのダメージはあったのかもしれない。
「リクライニングもう少し上げてください」も言わずに眠った。
痛い
眠りについて3時間、痛さで目が覚める。
首が痛い。
これか、と。
着実にバスは僕の体にダメージを与えていたのだ。
新宿まであと3時間の所だった。
しかしコレばかりはどうしようもない。
体勢を横にして少しでも楽な姿勢を探した。
今の俺は
冬のライオン
ほんの少しだけ
ねむ・ら・せ・て・くれ~
byキャプテン翼エンディングテーマ
相変わらずオッサンのいびきは聞こえる。
再び目を覚ましたのは2時間後。
体勢を入れ替えたのがよかったのか首の痛みはなくなっていた。
ココまで来るともう眠る気にはならず
バスから日の出を拝み、i-riverでTHE ENEMYを聴く。
オッサンのいびきは聞こえなかった。
ついに新宿到着!
降りるときに乗車券を運転手に渡す。
自宅からWEBでプリントアウトしたもので明らかに裏紙。
一瞬後悔。
降り口で40代くらいの男性が「車内でめがねをなくした」
と係員に相談している。
意味が分からない。
新宿に降りてすぐ洗面所で顔を洗う。
意外と元気だった。
携帯が充電できる場所を探して人影少ない新宿の街へ出て行った。