第78回アカデミー賞6部門ノミネート作品 <ストーリー>
1950年代、大手テレビ局CBSで人気ニュース番組
「シー・イット・ナウ」のキャスターを勤めていたエド・マローの物語です。
彼は今でも「放送ジャーナリズムの父」「アメリカを変えた男」
と言われ、伝説のニュース・キャスターとして語り継がれているそうです。
1953年、『ある空軍兵士に「父と娘が共産党員である」という疑惑がかけられ、それを理由に除隊処分にされようとしている』
という新聞記事を見つけた番組スタッフは放送の中でこの事件を検証していく。
空軍からの圧力やこの事件の最重要人物・マッカーシー上院議員と対決しながらマロー達番組スタッフは真実を見つけ出そうとする。
全編モノクロで、劇中で使われている音楽はJAZZ。
決して激しいアクションや銃撃シーンはありませんが
TVというメディアにおける政治とジャーナリズムの緊張した戦いと
マローの報道にかける熱い情熱が作品を包み込んでいます。
印象的なのはタバコ。
番組スタッフのほとんどが劇中でタバコを吸っています。
今では有り得ないことですが、
タバコ会社のスポンサーが付いているという事で
メイン・キャスターのマローがずっとタバコを持ちながら
番組のオープニング・トークをしているんです!
白いシャツとスーツにピッチリ横分け。
ドナルドフェイゲンのナイトフライのジャケットそのままです。
(これはキャスターではなくDJですが)
放送に携わるハシクレとして非常に勉強になる作品でした。
途中から「映画」ではなく「ドキュメンタリー番組」かと錯覚するほどのコダワリ。
当時の衣装や小道具・セットが細かく再現されていて、
このまま資料として展示して欲しいと思ってしまいました。
是非ご覧下さい!
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