伝説のブロードウェイ・ミュージカル待望の映画化!
<STORY>
ニューヨーク・イーストヴィレッジには夢を抱えた若いアーティストが暮らしていた。
■引きこもり状態の元ロック・ミュージシャン【ロジャー】
■そのルームメイトで映像作家を目指す【マーク】
■エキゾチックなダンサー【ミミ】
■哲学教授でHIV+の【コリンズ】
■同じくHIV+のドラッグ・クイーンの【エンジェル】
■カリスマ・パフォーマンス・アーティスト【モーリーン】
■モーリーンの恋人、弁護士【ジョアンヌ】
彼らは家賃(RENT)も払えず、電気も止められても必死で自分達の今を生きていた。
そこに元々は同じボロアパートに住んでいた【ベニー】が、資産家の娘と結婚し、今度は家賃の取立てにやって来た。
そして、「家賃を払わないなら出て行け」と迫ってきたのだ。
ベニーが言うにはココに若いアーティスト達が自由に創作活動が出来るマルチメディア・スタジオを作ると言う。
それぞれが悩みやトラブルとぶつかりながら過ごす1年間を描く。
僕はミュージカル版を見ていませんので比較は出来ませんが、
とにかく感動しました!
音楽・ストーリーはもちろん最高なんですが、
今回の映画化にあたって、主要な登場人物に1996年初演時のキャストを集めたりしているというこだわりも素晴らしい。
なぜ、10年前のオリジナル・キャストを集める必要があったのか?
それは、映画でありながらも完璧にミュージカルの生の迫力や原作のメッセージ性を忠実に再現しようとしたからではないかと考えました。
この作品で扱うエピソードは貧困・AIDS・同性愛・・・という当時のアメリカが抱えていた問題点ばかり。
演出が変われば正確に意図を伝えることが難しいと考え、当時のメンバーを集めたのではないかと思います。
じゃあ原作者に監督をさせれば?
と思われるかも知れませんが、それは無理なことでした。
それがこの作品が今でも公演されていつ現役の作品にもかかわらず
『伝説のミュージカル』と言われている理由のひとつ。
原作の脚本・作詞・作曲を手掛けたジョナサン・ラーソンは
オフ・ブロードウェイでもプレビュー公演の前日に大動脈瘤破裂により35歳の若さで亡くなっていたのです。
つまり、彼はこの作品の大成功を見ることはなかったのです。
だから今回ジョナサン・ラーソンから直接指導を受けた、いわば「意思を受け継いだ」オリジナル・メンバーに参加させるに至ったのではないでしょうか。
この作品には様々な問題を抱えたキャラクターが登場します。
今の日本人では正確に感情を共感することは出来ないかも知れませんし、「自分がこんな状況だったら・・」なんて考えたら絶望してしまうかも。
でも、この作品に登場する愛すべきキャラクターたちは
52万5600分という時間―――人生の時間をどう計る?
未来なんかない 過去なんてない この瞬間を生きるだけ
自分しかない 今しかない 後悔していると 人生を逃してしまう
他に道はない 方法もない あるのは今日という日だけ
と力強く歌い、
その問題に立ち向かうためには「愛」が唯一の原動力だという世界共通のメッセージを僕らに伝えてくれます。
見終わった後「スポーツ・ドキュメンタリー」を見終わった後のような感動と余韻が残りました。
サントラも要チェック!
RENT
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